元銀行員が一から焼鳥屋開業を目指すBlog

北海道札幌すすきの在住。32歳(男)既婚。 大学卒業後9年間、北海道の銀行で主に法人融資係として勤務。 心機一転、焼鳥屋開業を目指すため2017年7月退職。 このブログは元銀行員が一から焼鳥屋開業を目指す過程をお伝えするものです。 素人が開業するまでの過程を一から包み隠さず、なるべく詳細にお伝えします。

修行30日目 焼鳥とスポーツ論

 

(写真 小学6年生の僕)

 

 

修行開始して30日。肉を捌いて串打ちをして焼くという作業が、もはや当たり前の日常になっており、1ヶ月で生活は大きく変わるものだと実感。このブログも1日も休むことなく続いており、気づけば毎日無意識にキーボードを叩いている。

 

毎日素振りをしていた剣道や、毎日パスを練習していたラグビーのごとく、毎日串打ちをしている。

改めて、焼鳥屋はスポーツととても似ていると思う。

“1日さぼれば取り戻すのに1週間かかる”じゃないが、僕のレベルでさえ、1日空けば若干手元の感覚が鈍る。20年以上やっている先輩も、今でさえ、しばらくやらなかったら感覚が鈍ると言っていた。

投下する時間も、スポーツでは練習>試合であり、焼鳥屋では仕込み>営業の構図になる。

一つの試合で様々なドラマが生まれ、その裏には色々な思いがあるように、一つの焼鳥にもその味にたどり着くまでの様々なドラマがある。

 

そして更に深掘りすると、

剣道は完全に個人競技団体戦もあるが、個人で戦った5人のスコアの多数決で勝敗が決まるだけで、いついかなる時も一人で戦う。

一方、ラグビー団体競技。そのポジションの役割を果たしつつも、チームの動きを見る必要がでてくる。

 

例えば、今の僕は“従業員”として焼き場を担当している。僕の役割は「焼鳥」に関することだけで、それ以上は求められていない。個人戦だ。

しかし、自分が店をやるとなると、「調理」というポジションを担当しながらもスタッフの動きを司る団体競技となる。

 

今、働いていて心底充足感があるので、その正体を探ったら、結果個人競技をしているからでは?と思った。

個人競技は、自分のコントロールが100%効く世界であり、誰の責任にもできないというシンプルさ。思うようにならない苛立ちは全て自分に向けられ、得られる結果も全て自分に返る。

これまでの経験をもとに、自分の「人生プラン 全4話」(youtube参照)を作ったが、やっぱりそうか、間違いないなと実際に行動してみて納得を深めた気がする。

 

僕は、正直個人戦の方が楽しいし、昔から団体競技を得意としていない。

自分がコントロールができないことに労力をかけるのが大嫌いで、自分の思考通りに物事が進まないととてつもなく苛立つ面倒くさい性格だ笑。

こうした方が早いしょ、なんでそんな無意味なことやってんの?ということが頭の中をかき乱し、もうどうでもいいやとなってしまう。

しかし、個人競技となると、恐ろしいまでに完璧主義となり、24時間同じ事を考えていても苦ではなくなる(極めて飽きやすいが笑)。

 

それを分かっているので、大きな店をやろうと思わないし、従業員をなるべく雇用したくないし、隅々まで自分が全部把握できていることが条件になる。

 

しかし、焼鳥屋で生活していくことを客観的に、数字面からも考えたら、最低ラインの規模があり、そのためには一人ではまずできない。一人でできないということは、少なからず妥協点(僕の思う)が生まれるということでもある。

 

焼鳥屋を自分でやるというと、イメージ的に自分で全部見なくては?と団体競技を前提に考えてたけど、調理以外のオペレーションは完全に任せてしまった方が良いかなと思ったりもした。考えてみると、確かにそういう店もある。その方が、僕も従業員も幸せだろうか。

 


人生プラン【第三話】なぜ焼鳥屋なのか