元銀行員が一から焼鳥屋開業を目指すBlog

北海道札幌すすきの在住。32歳(男)既婚。 大学卒業後9年間、北海道の銀行で主に法人融資係として勤務。 心機一転、焼鳥屋開業を目指すため2017年7月退職。 このブログは元銀行員が一から焼鳥屋開業を目指す過程をお伝えするものです。 素人が開業するまでの過程を一から包み隠さず、なるべく詳細にお伝えします。

スルガ銀行の不正と改善策

不正融資、改ざん、パワハラ、・・

 なぜこのようなことが起こったか。

 

世間から見れば「ありえない」の一声だと思うが、銀行にいた私からすればどこの銀行でもありえることであり、実はあまり驚きはない。

 

結論からいえば、

①不正をしてでも稼がなければいけない理由がある(ビジネスモデル的に限界、競合)。

②銀行という組織は成績が良い者(ノルマを達成する者)が神であり全てである。

この2つ(経営方針と評価制度)が銀行と個人の双方で強烈にマッチしてしまい、組織全体がこの方向に動く(しかない)。

 

朝の会議から営業中から夜の会議まで、収益、収益、収益が・・
と、たぶんどんな人でも洗脳される状況になっており(支店長も役員に当然どっぷり洗脳されている)、それが評価となる行員はノルマを追いかけることが全てになる。
そんな2つのマッチの中で毎日毎日働いていて、役員や支店長クラスから不正の指示が出るならば部下が不正しているのは当然だ。
池井戸潤の小説の中ではなく現実に起きた事件であるが、現実には半沢直樹などいない。

そして正直、組織体制はどこの銀行もどっこいだと思う。
銀行の収益は悪化していく一方なので、不正する(している)銀行がもっと明るみに出てくるのでは?

この2つの要因を抜本的に変えなきゃ何も変わらないが、そもそも過酷なノルマを達成しなければ収益を生み出せないビジネスモデルになっているなら、それはもはや一個人がノルマを達成したとて、何も変わらないし、意味もない。

 

※自分がいた銀行で不正があったわけではありません。